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森田夏鈴 個展「美味礼讃 – Fruit in Season –」


2025年3月より、森田夏鈴の1年間にわたる展覧会「美味礼讃 – Fruit in Season –」を開催いたします。

本展は、2か月ごとに1作品を発表し、オンライン販売を行うとともに、四季彩舎をはじめとするさまざまな場所で実物展示を行う企画です。


森田は、自然と食という自身の原体験を軸に、食材を観察し、料理し、食べ、描くことで、生命の本質を探る制作を続けています。本展では「果物」をモチーフに、日本の文化に根付く「旬」という概念を改めて見つめ直します。


果物は、古くから贅沢品や贈答品として扱われ、現代においても嗜好品としての側面が強い食材です。しかし、それでもなお、果物は自然のサイクルの中で種を残すという役割を果たそうと、栄養を蓄え、実を結びます。人工的に品種改良され、人間の欲望に応じて甘く、大きく育てられた果実であっても、「旬」の概念が消えることはありません。


本展では、私たちが何気なく口にする果物という「嗜好品」を通して、自然と人工の交差を描くと共に、「食べること」の本質とは何かを問い直します。そして、作品自体を「いただきますの形」とすることで、食べることの意味を視覚的に、身体的に捉え直す試みとなります。


1年をかけて展開される6つの作品を通じ、食の本質、命の本質を見つめ直す機会となれば幸いです。ぜひご高覧ください。


なお、森田は2025年4月よりオーストラリアに留学しますが、2026年後半には帰国後初となる個展を四季彩舎にて開催予定です。本展「美味礼讃 – Fruit in Season –」は、その序章ともなる重要なプロジェクトとなります。



アーティストステートメント


私の作品は、食材を観察し、料理し、食べ、描くことで生まれます。


食べるという行為は、かつて神聖な儀式であり、他の命を取り込むことで自らの命をつなぐ、生と死が交差する瞬間でした。しかし、大量生産・大量消費の社会において、私たちは食の本質を忘れ、ただ「消費」するだけの存在になりつつあるように感じます。


私は、食材を五感で感じ、描くことで、その命を自分の一部として受け入れる感覚を探っています。そして、作品の表面に施したレジンの層に鑑賞者自身が映り込むことで、彼らもまたその食材と向き合い、自らの命を意識するきっかけになればと考えています。


本展では「果物」をモチーフに選びました。果物は人々に喜びを与える「嗜好品」としての要素が強い食べ物で、多くが人の管理下で成育します。

しかしながら、旬という自然のリズムの中に存在しており、また、人に食べられることで生命のサイクルの中にも存在しています。この矛盾ともいえる状況は、現代における食の在り方、ひいては命そのものの在り方を象徴しているように思えます。


私は、作品を通じて「新しいいただきますの形」を提示したいと考えています。食材を五感で受け止め、それを描き、定着させることは、命を受け取り、自らのものとして昇華する行為でもあります。果実の瑞々しさの中に潜む「命の本質」を見つめ、消費社会に埋もれた「食べることの意味」をもう一度問い直す機会になればと思います。


2025年3月~4月発表作品

 

Karin Morita Year-round Exhibition

美味礼讃 – Fruit in Season –

2025.03 - 2026.02


販売

四季彩舎オンラインストア、ArtSticker、OIL by 美術手帖など

実物展示

四季彩舎webサイトやInstagram等のSNSにて随時ご案内します

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