柔らかな予感 145.5cm×227.3cm カゼインテンペラ、アクリル、金箔、キャンバス
このたび、四季彩舎では山本靖久の個展を開催します。 150号の大作から小品までのテンペラ作品、立体作品など山本の世界をお楽しみください。
展覧会によせて
私は現代の情報や物質の豊かさに対する反問譜として、人間が裸で大地に立った頃の情景を妄想し描いてきた。きっと人々は、精神や肉体は豊かであったであろうという情景を。
作品に登場する人物や象や花などは、「豊かさ」の象徴として描き、その形象は丸みを帯びてきます。角が取れるということが、心理的に柔らかさを感じさせ、来たる未来に対し豊かな「予感」を感じさせます。
また昨年から作品に描く形象だけではなく支持体も丸みも持たせ、制作してきました。作品の柔らかな形と描かれた形象や色彩が、鑑賞者の心に優しく染み込んでいく表現になればと思っています。
今展のタイトルを「柔らかな予感—Gentle feeling」としました。作品を観て頂いている時間だけでも、現代の歪な喧噪を忘れ、豊かで穏やかな未来が感じられるように願って。
2015年10月 山本靖久
山本靖久展 柔らかな予感ーGentle feeling 2015年11月16日(月) –2015年11月25日(水) 11:00-18:30 日曜休
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